1952年大韓民国大統領選挙

第2代大統領選挙
各種表記
ハングル 제2대 대통령 선거
漢字 第二代大統領選擧
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1952年大韓民国大統領選挙(1952ねんだいかんみんこくだいとうりょうせんきょ)は、大韓民国大統領を選出するため1952年8月5日に投票が行なわれた、第一共和国時代の韓国における選挙である。なお、韓国では選挙回数を「第○回」ではなく「第○代」と表記するのが一般的である。

解説

大統領の任期4年が満了したことに伴って実施された選挙である。

今回の選挙から選挙制度が国会議員による間接選挙から国民による直接選挙へと改められた。これは前月の7月4日、大統領の直接選挙制と国会の両院制導入を主な内容とする憲法改正案(通称・抜粋改憲案)が国会で可決され、同月7日に公布されたことを受けたものである。正大統領選挙では、現職大統領の李承晩候補が圧倒的な支持を得て再選された。

候補者

番号[1] 候補者名 党派
正大統領選挙候補者
1 曺奉岩조봉암 無所属무소속
2 李承晩이승만 自由党(자유당
3 李始栄이시영 無所属(무소속
4 申興雨(신흥우 無所属(무소속
副大統領候補者[2]
番号[1] 候補者 党派
1 李允榮(이윤영 朝鮮民主党(조선민주당
2 咸台永함태영 無所属(무소속
3 李甲成(이갑성 自由党合同派[3]자유당합동파
4 趙炳玉조병옥 民主国民党민주국민당
5 任永信임영신 自由党合同派[3]자유당합동파
6 白性郁(백성욱 自由党(자유당
7 鄭基元(정기원 自由党合同派[3]자유당합동파
8 錢鎭漢전진한 大韓労総(대한노총
9 李範奭이범석 自由党(자유당

選挙結果

正大統領選挙[4]
当落 候補者 党派 得票数 得票率
(%)
当選 李承晩 自由党 5,328,769 74.6
曺奉岩 無所属 797,504 11.4
李始栄 無所属 764,715 10.9
申興雨 無所属 219,696 3.1
副大統領選挙[2]
当落 候補者 党派 得票数 得票率
(%)
当選 咸台永함태영 無所属무소속 2,943,813 41.3
李範奭(이범석 自由党(자유당 1,815,692 25.4
趙炳玉(조병옥 民主国民党(민주국민당 575,260 8.1
李甲成(이갑성 自由党合同派(자유당합동파 500,972 7.0
李允榮(이윤영 朝鮮民主党(조선민주당 458,583 6.4
錢鎭漢(전진한 大韓労総(대한노총 302,471 4.2
任永信(임영신 自由党合同派(자유당합동파 190,211 2.7
白性郁(백성욱 自由党(자유당 181,388 2.5
鄭基元(정기원 自由党合同派(자유당합동파 164,907 2.3

正大統領選挙では当初の予想通り李承晩が当選したが、副大統領選挙では咸台永(ハム・テヨン)候補が自由党公認の李範奭候補を破って当選した。李範奭候補は「釜山政治波動」時の内務長官、院外自由党の副党首として大統領直選制導入をするための改憲推進に尽力したにもかかわらず、李承晩が李範奭の支持勢力である旧朝鮮民族青年団(族青)系勢力拡大を阻止する目的で、警察力を動員して咸台永を当選させたものである。選挙後の9月12日、李承晩は、族青系を反党分子と宣言して自由党から完全排除し、後に彼を絶対的に支持する勢力のみで自由党の指導部を固めた。

脚注

  1. ^ a b 候補者登録の際に各候補に割り振られる番号。
  2. ^ a b 韓国中央選挙管理委員会の「歴代選挙情報システム」から資料を引用して作成。
  3. ^ a b c 1951年12月に国会議員を中心として結成された通称「院内自由党」の議員で、院外団体を中心とした「院外自由党」との合同に賛成するグループの通称名。
  4. ^ a b 東京大学出版会『韓国現代政治』森山茂徳・著 186~187頁、表5「歴代大統領選挙」より

参考文献

関連項目

  • 抜粋改憲
  • 釜山政治波動-大統領直接選挙制を導入するための憲法改正案をめぐって臨時首都となっていた釜山で発生した政府与党による政変
  • 重石ドル事件

外部リンク

  • 韓国中央選挙管理委員会の歴代選挙情報システム(韓国語)、過去に韓国で行われた国政及び地方選挙の有権者数や候補者、投開票結果を閲覧することが可能。
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