異文化

異文化(いぶんか、: Different culture)とは、ある人が所属する文化と異になる文化をさす。

定義

~価値観や言語、習慣や行動様式など、自分が親しんでいる文化とは規範・営みの異なる文化[1]
文化とは
そもそも「文化」を広義的にいえば、その人や地に対する衣食住などの生活感や価値観のことを意味する。
また、文化という言葉について日本文化庁は「人間が理想を実現していくための精神の活動及びその成果」[2]と定義されており、すなわち宗教/人種/国籍/性別/年齢などの条件によって、個々の文化が違うということになるが、ここではある程度まとまりを持った文化を用いていきたい。
文化の違いとは
どこまでを文化が異なるとするかについては、意見が分かれるところだはあると思うが、ここでは一定の文化圏を持つ者同士を用いていきたい。

異文化例

宗教

〈例〉仏教/キリスト教/イスラム教

など

人種

〈例〉黄色人種/白色人種/黒色人種

国籍

〈例〉中国/ドイツ/インドネシア

など

性別

〈例〉男性/女性/LGBT

など

年齢

〈例〉20歳/65歳/100歳

  • 二十歳/還暦/喜寿/米寿/白寿などの人生の節目としての行事がある。
  • 生きてきた時代の流れが異なるためいわゆる世代間ギャップ問いうものが存在する。
  • 年齢が進むにつれてやりたいことなどが変わってくる。

など

職種

〈例〉自衛官/国会議員/会社員

など

その他社会情勢

〈例〉紛争/為替レート/

  • 紛争地域に住む人達は資源が不足しているため国際機関の支援がないと生きていけない場合が多くある。
  • 為替レートの大幅な変動によりその国民たちの生活や文化に大きな支障をきたす場合がある。

など

研究対象

「異文化学」という直接的な学問は存在しないが、前述の通り「自分が親しんでいる文化とは規範・営みの異なる文化」を学ぶこと、研究することが「異文化学習」「異文化研究」となるため、「文化」や「社会」を考察する様々な学問分野から「異文化研究」へのアプローチが可能である。
非常に広範な関連学問分野、学際的観点から行われる。
また、「自己が所属する文化」と「それとは異なる文化」という2つ以上の比較対象となる文化存在することで、発生する概念であり「比較文化」と同義に扱われることがある[3]
異文化研究に特化した学問分野として、異文化間コミュニケーション論(Cross-cultural communication)があり、異なる文化的背景をもつ人同士がどのようにコミュニケーションをとるか、という観点から研究を行う
(→詳細は「異文化コミュニケーション」を参照)。
  • 関連する学問分野
地域研究カルチュラル・スタディーズ文化人類学文化社会学都市社会学人文地理学社会心理学社会言語学 など
  • 研究対象
多様性マイノリティカルチャーショックディアスポラ移民難民 など
ミームLGBTの文化異世代若者文化サブカルチャー少女文化 など

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 大辞林第3版
  2. ^ “文化庁ホームページ”. 文化庁. 2024年6月17日閲覧。
  3. ^ 「比較文化論―異文化の理解」 世界思想社(1995/09)

参考文献

  • 比較法制研究所 『文明社会における異文化の法』 未来社、2007年。 ISBN 9784624011741

関連項目

外部リンク

  • 異文化間教育学会
  • 異文化経営学会
  • 異文化コミュニケーション学会
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